2020-06-01
本日は、「 じゅんさい 」をご紹介します。
ぷるぷる・つるつる感と、冷たく冷やした清涼感のイメージのじゅんさいは、
スイレン科の多年生で、深さ80cm~1mほどの淡水の池や沼に生息している
水草の一種です。ゼリー状に覆われた、幼葉や若芽の部分を摘み取った物を食します。
生息していると表現しましたが、昔と環境が大きく変わり、今では自生しているのは
北海道の大沼公園と京都の深泥池のみとなり、9割がた秋田県の三種町で栽培されているものが出荷されています。
秋田県では木船を浮かべて「採り子」がジュンサイを収穫する風景が、夏の風物詩として有名です。
4月~6月頃に採れるものが一番芽と呼ばれ、次いで6月~7月に2番芽、7月以降が3番芽と言われています。
何だか、お茶の収穫と似ていますね。
葉が開く前の蕾ののような芽の部分や花の蕾を小さな箱船に乗り、全て手作業で摘んでいきます。とても大変な作業ですね。
食べ方はとてもシンプルで、さっと洗ったジュンサイを沸騰したお湯で1~2分茹でるだけ。
お蕎麦や冷ややっこに合わせたり、キンキンに冷やしてポン酢やわさび醤油で食べたりするのがお勧めです。